「できる生徒」になるための秘策! 中学生・高校生のすべての勉強について
2020/03/26
「できる生徒」になるための秘策! 中学生・高校生のすべての勉強について
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
私はトライプラス大野芝校を経営するまでに、いくつかの業種の仕事をしてきました。そして、そうした仕事に関連していろんなセミナーに参加したり資格を取ったりしました。セミナーのほとんどでは最後に試験がありましたが、私はセミナーの試験や資格試験を受けるたびに、過去最高得点やそれに近い点数を取りました。
なぜそんなことができたのでしょうか。もちろん私の頭が他の人よりもいいからではありません。はっきり言って私は理解力も暗記力もあまりいい方ではないと思っています。
私が他の人よりもテストでいい点数が取れたのは、ある秘策を知っていたからです。
今回は、その秘策について皆さんに紹介させていただきたいと思います。
〈目次〉
1. 勉強の効果とは
2. 効率を上げるためには
3. 修得率を上げるためには
4. 勉強の効果を一気に上げる秘訣とは
5. あとがき
〈本文〉
1. 勉強の効果とは
勉強の効果はいろんな形で表すことができると思いますが、ここでは
「勉強の効果=勉強時間×効率×修得率」
とさせていただきます。
効率とは、どれだけ適切な勉強内容をどれだけ正しい勉強方法でできたかということです。せっかく勉強しても勉強内容が目的と合っていなければ期待した成果は得られません。また、勉強方法が間違っている場合も同じでしょう。
修得率とは、勉強したことをどれだけ理解し自分だけでもできるようにできたかということです。「食べたものすべてではなく、その中の消化し吸収したものだけが、エネルギーとなり体を作る」のと同じように、学校や塾でいくら授業を受けても、テキストを何冊やっても、映像授業をいくら見てもそれだけではダメで、正しく理解し覚えて、自分だけでできるようになったことだけが勉強の成果だということです。
2. 効率を上げるためには
勉強の効率を上げる方法については他のブログでも紹介させていただきましたので、まだ見られていない方はぜひご覧ください。
ここでは、「復習」と「繰り返し学習」の大切さについて書かせていただきます。
残念なことに、学校や塾の授業の復習をほとんどしない方がいます。塾の自習室で自分で買った問題集をやってくれているのはいいのですが、塾の復習をやったのか聞くと、「やってない」という答えが返ってきます。また、そういう方の中には、いつ見ても新しい参考書や問題集で勉強しているという方もいます。同じ内容をもう一度勉強するよりも、新しい内容を勉強する方がいいと思っているのでしょう。
気持ちはよくわかります。人間は新しいものにより心がひかれる傾向があります。ですから、同じ勉強ばかりしていてモチベーションが下がった時には、新しい勉強をするのも一つの方法ではあります。
しかし、残念ながらそれは効率の良い勉強方法ではありません。
わたしは、「できる」のは「わかる」の割合の2乗パーセントだと思っています。例えば、ある勉強内容を6割理解している場合、実際のテストで点を取れるのは6×6=36パーセントです。7割でも49パーセント、8割でやっと64パーセントです。ですので、本当にテストで役立つようにするためには、最低でも9割の理解度が必要だと思っています。例えば、2冊のテキストを6割ずつの理解度でやっても実際にはほとんど役に立たず、それよりは1冊のテキストを9割の理解度にする方がずっといいということです。
また、復習や繰り返し学習は時間的にも非常に効率のよい勉強方法です。例えば、同じテキストを3回繰り返して勉強するといっても、1回勉強する時間の3倍の時間がかかるわけではありません。2回目は1回目の6割の時間で、3回目は4割以下の時間でできるのではないでしょうか。つまり、2冊のテキストを1回ずつ勉強する時間で、同じテキストなら3回勉強できるということです。
せっかく長い時間をかけて受けた学校や塾の授業を無駄にすることなく、しっかりと復習をして役立つものとしていくことが、成績を上げるための一番の近道だと思います。
3. 修得率を上げるためには
勉強の修得率はすべて「集中」にかかっています。修得率を上げるためにはとにかく集中して勉強するしかありません。
勉強に集中するためには、勉強の面白さや大切さを理解したり将来の目標や夢を考えたりしてモチベーションを上げること、日頃から集中力を鍛えておくこと(勉強への集中力は勉強を通してしかなかなか身につきませんが)、テストを利用したり時間をはかったりなど何か集中できるような工夫をすることなどがあります。
4. 勉強の効果を一気に上げる秘訣とは
いよいよここが今回の主題となります。勉強の修得率を上げるために勉強に集中し、なおかつ効率の良い勉強方法である復習や繰り返し学習に役立つ勉強の秘訣とはいったい何でしょうか。
それはズバリ、「メモを取ること」です。
そんなことかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に私が生徒のノートやテキストを確認しても、また塾の授業の様子を見ていても、メモを取っている生徒はほとんどいません。自分なりに線を引いたり印をつけたりしている生徒も少ないです。
学校や塾の授業中、また自分で勉強をしている時でもメモを取るようにしましょう。
授業中は、先生の言ったことをどんどんメモしましょう。ノートやプリントなどに書いていない勉強内容だけではなくて、考え方や理由やコツをメモするのが大事です。また、自分で考えたことやわかったこと、疑問を感じたこともメモしておきましょう。
問題をしていて間違ったときは、間違った理由をメモしましょう。例えば、「公式を覚えていなかった」、「✙ーミス」、「3単現のSに注意!」などです。
また、例えば英語のノートだと覚えたい単語をノートの上とか空いているところに3回とか5回とか書いておくのもいいです。後から見直したときに、たくさん書いているものほど覚えにくいということがわかります。
線を引いたり印をつけたりするのもいいです。ただし、線や印は、重要なものに一律につけるのではなく、勉強を通して、自分でポイントだと思う所や覚えにくそうな所など後から勉強する時に特に注意しないといけない所につけてください。
メモを取ることで、集中力が上がります。また、続けるうちに先生の言うことをもらさず聞くということができるようになります。
また、メモを取ることで、復習やテスト勉強がずっとしやすくなります。授業や前にやった勉強のこともはっきりと思い出せるようになります。繰り返し勉強していくたびに、メモや印を増やしていきましょう。
5. あとがき
私が学生の時に聞いた話ですが、東大に行くような生徒の多くは授業中、必死になってメモを取っているようです。後から授業を自分の頭の中に再現できるように、先生が話されるギャグや余談までメモしているようで、ある生徒は先生がしたくしゃみまでメモしていたということです。
今は大学受験用にいいテキストが本当にたくさん出ています。できるだけたくさんやりたいという気持ちもわかりますが、何回も繰り返して勉強してボロボロになったテキストを作ってほしいと思います。「ボロボロに」というのは、雑に扱ってもいいというのではありません。何回も学習し、そのたびに自分で大事と思うことや考え方などを書き込んで、自分だけのテキストにしてほしいということです。そして、そういった本当に自分の身となったテキストの数が増えていくことによって、必ず成績も上がっていくと思っています。
皆さん、頑張って「メモ魔」になって下さい。最初はうまくできないかもしれないし、またすごく疲れると思います。しかし、メモをうまくつけられる技術は社会に出てからも役に立つと思います。