過去問演習の大切さについて

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過去問演習の大切さについて

2020/08/04

過去問演習の大切さについて

堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。

今回のテーマは「過去問演習」です。

受験勉強にとって過去問演習がどれほど大切か、過去問演習についての考え方、過去問演習の仕方などについて考えていきたいと思います。

1. 私は、受験勉強にとって過去問演習は本当に大切だと考えています。

推薦入試や公立高校入試での内申点(学校での成績の評価)は別として、入試の学力テストでは本番のテストでどれだけ点数を取れるかで合否が決まります。皆さんの本当の学力がどれぐらいあるかや模試でどれぐらいの点数を取れたかではなく、本番の入試の点数で合否が判断されます。ですので、もちろん学力をつけることがまず大事ですし、学力がないと入試でも点を取れないのですが、最終的には本番の入試で1点でも多く点を取れるようにすることが求められます。

そこで、そのためには過去問演習をしっかりすることが非常に大切になります。

固有の大学向けの模試や大学共通テスト用の模試は除き、模試では多くの生徒の学力を判定できるように、幅広いレベルの問題がいろんな形で出題されます。それに対し、過去問は、皆さんが受ける入試で過去に実際に出題された問題です。

ですので、過去問をどれだけできるかが本番の入試でどれだけ点を取れるかの一番の目安になりますし、過去問のような問題を解けるように対策することが本番の入試で点を取れるようになるための一番の対策になります。

実際、学校によって入試の問題には傾向があります。同じような偏差値レベルでも学校によって入試の問題傾向は変わります。例えば国語の現代文でも、漢字問題の多い学校、接続詞問題の多い学校、本文の長い学校短い学校、本文が難しいのに問題が易しい学校その反対の学校、同じテーマの本文ばかり出る学校など様々な傾向があります。

また、多くの学校では毎年よく似た問題が出ます。毎年毎年全く違った問題を出すという学校はあまりないです。

学校としても、自分の学校に来たいなら過去問ぐらい勉強しておいてほしいという気持ちもあるのではないでしょうか。

2. 次に過去問演習をやる目的について考えてみたいと思います。

過去問をやる目的は大きく分ければ、「自分の力を判定するため」と「対策して入試に備えるため」という2つになるでしょう。

私は、多くの生徒が主に「自分の力を判定するため」に過去問をしていると思います。確かに過去問でどれだけ点を取れるかは本番の入試でどれだけ点を取れるかを判断するのに最も良いことだと思います。

しかし、私は「対策して入試に備えるため」というのが過去問演習をする最大の目的だと思います。

ですので、過去問をただやるだけではなく、過去問を使って勉強し、受験勉強に役立て、本番の入試の時間配分などの作戦を決めるのに使ってほしいと思います。

まず、過去問演習をやる目的は、過去問と同じ問題が出たらできるようにすることです。過去の問題と同じ問題が出ることは意外とよくあります。そして、そういった問題はちゃんと過去問演習をしている人は解けるので、解けなければ大きな痛手となります。

しかし、過去問演習をやるもっと大きな目的は、過去問と同じような問題が出たらできるようにすることです。「同じような」とは、勉強内容が同じような、問題のレベルが同じような、問題形式が同じようなという意味です。

ですので、過去問に出ている内容は、自分が正解できたかどうかにかかわらず少しでも不安があるならば、問題そのものの内容だけでなくその周辺の内容も合わせて勉強しておく必要があります。また、過去問によってそれぞれの勉強事項の必要なレベルを判断し(例えば英語なら単語レベルや文法レベルなど)、自分がそのレベルまで達していないならば補っていかなければなりません。また、過去問に出てくる問題形式に強くなるというのも非常に大切なことです。

3. 今までみてきたことを踏まえて、過去問演習はいつどのようにやるのがいいのかについて考えてみましょう。

「過去問は入試直前にやるのがいい。あまり前もってやるのは良くない。」という方もいますが、私はそうは思いません。前述したように、過去問をする最大の目的は、「自分の力を判定するため」ではなく「対策して入試に備えるため」だからです。

自分の夢や将来からでもいいし模試などの成績からでもいいですが、志望校が決まったらまずその時点で一度過去問をやってみましょう(大学入試であればできれば1年生中)。1回分だけでいいと思います。そうすれば、大体どんな内容の試験かもわかるし、その時の自分の力もわかるでしょう。そして、合格最低点と見比べて(わからなければ70%が目安?)、自分が何点足りないのかから、どの教科で何点、どの教科で何点上げればいいのではないかという大まかな戦略を立てることができます。自分のゴールが早い時期にはっきりしていれば、それだけ効率よく勉強していけると思います。

次に、本格的に受験勉強を始める時(大学入試であれば遅くても2年生中が良い)にも過去問をやりましょう。1回分でもいいと思います。そして、問題と自分の結果をよくみて、何の教科のどんな内容をどれぐらい勉強する必要があるかを考えましょう。そして、これからの学習計画を立てる材料にしてください。

その後、勉強の進み具合をみるために途中でやってもいいですが、次にやってほしい時期は入試本番の数か月前です。「過去問演習は入試の1か月前ぐらいでいい。」という方もいますが、あまり直前だと自分のダメな所がわかっても対策する時間がありません。入試直前の力試しに1回分はとっておいてもいいですが(必要はないと思います)、この時期にできるだけ過去問をやりましょう。そして、本当に大事な入試本番までの期間にやる勉強内容を決める材料にしてください。

4. 過去問をやる時の補足説明を少しさせていただきます。

まず、過去問をやる時はいろんなやり方でやってみるのがいいということです。例えば、大問のやる順番や時間配分を変えてテストをしてみてください。私の教え子の中にも、やる順番を変えただけで10%以上多く得点できるようになったという生徒もいます。そして、自分が一番よく得点できる順番や時間配分を確立してください。また、例えば英語の長文問題でも、「先に本文を全部読む」「途中途中で問題をやる」「問題から読む」など適したやり方は問題によって変わります。それぞれの問題を、どういうやり方でやればやりやすいのか、一番得点できるのかということも自分なりに確立していきましょう。

次に、やる過去問の数についてです。第1志望校の場合は、最低でも4回分はほしいです。10回分あれば完璧かもしれません。ただし、あまり古いもの(例えば10年以上前の物とか)は、役立ちにくいかもしれません。赤本などが出ているなら、頑張って探してください。赤本の中古を買う場合は、時期によって無かったり高額だったりするので、定期的にチェックしてあればすぐに買っておきましょう。第2志望以下の場合は、2年分ぐらいでもいいかもしれません。時間と相談して決めてください。とにかく第1志望(実際に自分が一番合格したい所)を優先して対策していけばいいと思います。

5. 過去問演習は、個別指導塾でサポートしてもらうのもいいと思います。

個別指導塾に通っている方、通ってもいいと考えている方は、ぜひ個別指導塾で過去問演習をしましょう。

そして、ただ過去問に出ている勉強内容を教えてもらうだけでなく、自分に何が足らないのか、これからどういう内容をどういうふうに勉強していけばいいのかを指導してもらいましょう。また、大問の順番や時間配分、問題の解き方などのアドバイスもしてもらってください。さらに、塾でも過去問や過去問の結果を踏まえて授業をしてもらいましょう。

トライプラス大野芝校は、過去問演習を含め、あなたの受験勉強を最大限サポートいたします。

お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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