共通テストの英語について センター試験との違い 共通テスト対策 高校生
2020/03/12
共通テストの英語について センター試験との違い 共通テスト対策 高校生
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
センター試験が終わり、いよいよ共通テストが始まります。ばたばたとしてなかなかはっきりしない大学入試改革ですが、一応の共通テストの方針が先日発表されました。
今回は、共通テストの英語についてみていきたいと思います。
今現在の情報にもとづいて書いていますので、今後変更されることもあります。
〈目次〉
1. センター試験との違い
2. 筆記試験の問題傾向
3. 共通テストの対策
4. これからの英語の勉強について
5. まとめ
〈本文〉
1. センター試験との違い
まず、センター試験の英語は、リーディング(筆記試験)200点、リスニング50点の合計250点を200点に圧縮して評価されていました。それが共通テストでは、リーディング100点、リスニング100点の合計200点になる予定です。つまり、リーディングとリスニングの割合が4:1から1:1に変わっています。ただし、とりあえずこの配分でテストをするということで、実際にどういう割合で評価されるかというのは大学ごとに変わってきます。しかし、全体としてはリスニングがより重要になるといえるでしょう。
試験時間は変わらない予定です。リーディングが80分、リスニングが60分です。
リスニングについては、聞くのが30分、問題を解くのが30分というのも変わらず、問題数が少し増えるといわれていますが、今のところ大きな変化はないように思います。
大きく変わるのはリーディングの方で、大問数が6問というのは同じですが、発音・アクセントや文法・語法の単独問題がなくなり、全て長文問題になるということです。
2. 筆記試験の問題傾向
リーディングでは、長文問題が6問出る予定です。
内容については、生活に密着したテーマが多くなり、webサイト、ブログ、雑誌、メモなどを用いた日常的な文章が増えるということです。
また、センター試験の時の長文問題は全ての問題がだいたい英検2級ぐらいの難しさでしたが、共通テストでは、英検3級レベル、準2級レベル、2級レベルと、易しい問題から大問が進むほど難しくなっていきます。
設問に関しては、複数の情報を照らし合わせて解く問題、答えが複数ある問題、fact(事実)かopinion(意見)かを問う問題など新しい形式の問題も出そうです。
3. 共通テストの対策
多くの専門家がセンター試験よりも易しくなるだろうと予想しています。(ただし、今後難易度が上がる可能性もあるので注意してください。)
リーディングについては、長文問題だけになるのである程度の速読力は必要ですが、時間的にはそんなにきつくないので、スキミング(さーっと読んで要旨をつかむこと)やスキャニング(必要な情報だけを拾い上げること)の技術までは必要ないだろうといわれています。
今までは、GTECやTEAPや英検などの英語と大学受験の英語はかなり違ったものでした。大きく言うと、大学受験の英語では文法・語法の知識や複雑な文を解釈する力や難しいテーマを理解する知的さが重視されてきました。それが共通テストでは、今までの受験英語から英検英語に近づくということです。
ですので、英検の勉強が共通テスト対策にいいのではないかと考えられています。英検2級レベルの英語力があれば十分共通テストの英語に対応できるといわれています。また、国公立大学の二次試験や私立大学の試験のためにしっかりと英語を勉強している場合は、直前に予想問題などをやって対策すれば十分だという意見もあります。
また、前述しましたように、リスニングの実際の配分は大学ごとに違います。志望校のリスニングの配分が高いときは、今まで以上にリスニング対策が重要になるでしょう。
4. これからの英語の勉強について
英語の試験が共通テストだけという方は別ですが、それ以外の方は今まで通りの勉強が必要です。つまり、今までと同じように文法・語法の勉強や英文解釈の勉強をしなければなりません。
ただし、今後共通テスト以外の大学入試でも長文問題が増え、文章も長くなる可能性があります。ですので、英文の速読については今まで以上に練習しておく方がいいと思います。
5. まとめ
共通テストの筆記試験では全てが長文問題になる予定なので、英語の長文を速く正確に読む練習が必要です。また、志望校によってはリスニングの配点が大幅に上がるので、その場合は今まで以上にリスニングの対策が必要です。
共通テストはGTECやTEAPや英検のテストと似ているので、英検2級などを目指して勉強すれば共通テストの対策にもなります。
センター試験の時と比べて共通テストでは、文法・語法の知識の重要度は下がるかもしれません。しかし、共通テスト以外でも入試で英語が必要な方は、今まで通りの勉強が必要です。