高校生の英語学習について 大学受験 英検 TOEIC 学習計画の立て方
2020/04/02
高校生の英語学習について 大学受験 英検 TOEIC 学習計画の立て方
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
大学受験や英検などの試験については特に学習計画を立てて勉強していくことが大切です。
自分の今の実力など状況は一人ひとり違うので、実際の学習計画は一人ひとり別のものになります。
今回のブログでは、主に高校生に対して大学受験や英検などの試験のための学習計画を立てる時の参考になるように、英語の勉強内容について考えてみたいと思います。
ぜひ今回のブログを参考にしていただいて、計画を立てて英語を勉強していただきたいと思っています。
〈目次〉
1. インプットについて
(1)発音 (2)単語 (3)文法
2. アウトプットについて
(1)リーディングと英文和訳 (2)リスニング (3)スピーキングと和文英訳 (4)ライティング
3. 目的に沿った勉強法
(1)国公立大学 (2)私立大学 (3)英語民間試験
4. まとめ
〈本文〉
1. インプットについて
英語学習に欠かせないインプット内容は、発音、単語、文法です。
(1)発音
正しい発音の修得は英語学習に欠かせないものです。4技能で言えば実際に発音力が試されるのはリスニングとスピーキングだけですが、正しい発音がわからなければ、単語を覚えたり英文を音読することも困難になり、まともに英語の勉強をすることができません。
まず英語学習の初めに発音記号や、アルファベットと発音のルールを勉強しましょう。
また、単語を覚える時は必ず発音やアクセントに注意して覚えてください。そのほうがずっと単語を覚えやすいですし、せっかく単語を覚えても発音が間違っていればリスニングで聴き取ることができません。
また、リスニングの時には単語の発音だけでなくリズムやリエゾンや途切れにも注意して聞き、音読練習ではそれをできるだけまねるようにしてください。
(2)単語
当たり前のことですが、英語の文は英単語からできているので、単語がわからなければ英文もまたわからないでしょう。単語や熟語の暗記は、英語学習の第1です。
自分の目的に合わせてそのレベルに必要な単語を必ず覚えてください。
単語の覚え方は、単語帳を使ってひたすら単語を覚える方法と日頃の勉強を通して覚えていく方法とがあります。どちらもやって下さい。単語学習は英語を勉強している間は常にやって下さい。
全体的に英語の勉強量が少ない人は、単語帳を使っての単語暗記を特にする必要があります。
(3)文法
英語の文は、英単語がランダムに並んでいるわけではありません。文法がわからなければ、文法問題が解けないだけではなく、英語を何も理解できないでしょう。
いくらでもある単語を覚えていくのに比べれば、英文法の勉強は限られたものです。
発音の基礎を習得したら、まず文法の勉強をすることをおすすめします。
自分の目的のレベルに合わせてでいいですが、自分の言葉で人に説明できるぐらいにしっかりと理解することが大切です。
2. アウトプットについて
発音、単語、文法を使って英語を読んだり聞いたり話したり書いたりできるようにしていくことを、ここではアウトプットの勉強としました。
(1)リーディングと英文和訳
長文読解のためには、正しく読むための精読と速く読むための速読の練習が必要です。
精読は英文解釈で鍛えられます。英文解釈とは、英語の文を文法的に正しく分析することで、主語、述語、目的語、補語、修飾語を特定したり、どんな文法的用法が使われているかを判断したりします。長くて難しい構造の文をきちんと訳すためには英文解釈の力が必要になります。
速読法とは、英文を前から英語のままで情報をつかんでいく英語の読み方です。速読法を身に付けるには、ひたすら速読練習をするしかありません。
速読練習とは、英語の文章を理解して、リスニングと音読練習を繰り返すことです。練習するうちに、英語のかたまり(主語や前置詞句など)がわかるようになり、頭の中で訳さなくても意味がわかるようになってきます。そして、この勉強はリーディング力やリスニング力だけでなく英語のすべての能力を上げてくれます。
(2)リスニング
リスニング力がどれぐらい必要かは目的によるでしょう。
日頃から正しい発音を心掛けることと速読練習の時のリスニングでかなりのリスニング力がつくと思います。また、速読法が身につくことで、英文を前から英語のまま理解することができるようになるので、リスニング力が飛躍的に上がります。もしリスニングが苦手なら速読練習の時のリスニングの回数を増やしましょう。
より高度なリスニング力が必要な場合は、ディクテーションの練習をしてみましょう。ディクテーションとは、聞いた英文を自分で紙に書いていくことです。単語を耳で聴きとることが一番大事ですが、文型や熟語表現や文脈からある程度単語を予想することも必要になります。
(3)スピーキングと和文英訳
スピーキングと和文英訳はどちらも英作文ですが、スピーキングには瞬発力と発音力が、和文英訳には高度な文法力が必要になります。
スピーキングは、内容は難しくないですが、頭に浮かんだ内容を素早く英語に直して言わなければなりません。そのため、瞬間英作文の練習がいいと思います。瞬間英作文のテキストをやってもいいですし、中学校の教科書をいったん日本語に訳してそれをもう一度英語に直す練習もいいでしょう。また、高度なスピーキング力が必要な場合は、塾やオンラインで英会話の練習をする必要があります。
和文英訳は、文法をしっかり理解したうえで、和文英訳のテキストをやる必要があります。
3. 目的に沿った勉強法
これまで英語にはどんな勉強内容があるのかをみてきましたが、各勉強内容がどれだけ必要になるかは目的によって変わってきます。
(1)国公立大学
国公立大学の二次試験では、長文問題のほかに和文英訳、英文和訳、自由英作文がよく出題されます。共通テストでは、筆記試験100点リスニング100点となりました。また、国の大学教育改革で予定されていた英語民間試験の導入は見送られ、4技能の中の音読やスピーキングは問われなくなりました。
国公立大学志望の場合、特に重要なのは文法です。文法をかなりしっかりやったうえで、英文和訳に必要な英文解釈と和文英訳に力を入れる必要があります。
ただし、共通テストではリスニングの配点が増え、筆記試験も長文問題だけ(大問6問)になるということなので、速読練習も必要でしょう。
また、和文英訳や自由英作文のために、単語はスペルまで覚える必要があります。
発音と単語を除いた勉強の順番は、しっかり文法(数か月)→英文解釈(1か月半)→和文英訳(1か月半)→共通テスト対策(2か月)→共通テスト後に自由英作文対策で、速読練習はある程度単語を覚えて文法をやった後から徐々に易しいものから始めて共通テストまでは続けたほうがいいと思います。かっこの中の期間は、あくまでも一般的な目安ですが、高校3年生が今から本格的に受験勉強する時の期間です。
共通テストに重点を置くなら速読練習を、二次試験に重点を置くなら英文解釈や和文英訳をよりしっかりと勉強するのがいいと思います。
(2)私立大学
私立大学の入試制度は様々ですが、ここでは、英語民間試験の導入がなく、リスニングがあまり重要でなく、すべて選択問題(オールマーク)で和文英訳や英文和訳や自由英作文がない場合について考えてみたいと思います。
文法は国公立大学ほどは必要ないと思いますが、そこそこの文でも英文解釈でき速読ができるように、ある程度は勉強してください。
一方、単語力は徹底的に鍛えましょう。過去問で必要な語彙力のレベルを判断して、それに必要な語彙力を身に付けてください。
勉強方法は、発音の基礎を勉強し(半月)、文法を一通り学習したら(2か月)、入試前の過去問対策まではひたすら単語暗記と速読練習です。
勉強の中心は単語暗記と速読練習です。英文解釈は速読練習の英文を使ってできるようにすればいいと思います。
過去問で英文の量とレベルを判断して、それに対応できるように速読練習をしてください。
(3)英語民間試験
英語民間試験といっても英検、TEAP、GTEC、TOEIC、TOEFLなどレベルや問題傾向は様々ですが、4技能が問われる試験について考えてみます。
まず、インプットについては発音が大学受験と比べてより重要になるでしょう。
文法は、国公立大学受験ほどは必要ないと思いますが、目標のレベルに合わせてしっかり勉強しておきましょう。
単語力もレベルに合わせて必要です。専用の単語帳があれば、それを使って勉強するのもいいと思います。
リーディングとリスニングは速読練習を中心に勉強するのがいいと思います。より高度なリスニング力がいる時は、ディクテーションやシャドーイングなど特別な対策もしてください。
スピーキングとライティングに関しては、まず瞬間英作文を勉強して、自分の考えたことを素早く英語にできるようにしましょう。スピーキングをより勉強したい場合は、塾やオンラインで英会話を練習してください。ライティングは、瞬間英作文の勉強の後、そのテストに合ったライティングのやり方を勉強しておく方がいいと思います。
過去問を定期的にやりながら、自分で合格への作戦を立てて勉強していくのがいいと思います。
4. まとめ
英語学習に欠かせないインプット内容は、発音と単語と文法です。
アウトプット内容は、英文解釈(主に英文和訳のため)、速読練習(主にリーディングとリスニングのため)、和文英訳、瞬間英作文(主にスピーキングのため)、自由英作文(もしくはライティング)などがあります。
まず、何の試験に合格するために勉強するのかという英語学習の目的をはっきりさせてください。
そして、過去問や予想問題からどんな能力がどれぐらい必要かを判断してください。
そのうえで、自分の今の実力なども考えながら、どう勉強していくかを決めましょう。
自分が納得できる学習計画を立てて勉強することで、安心して勉強し、最大の効果を上げ、後悔しない可能性を上げることができると思います。