学習の定着率を上げる授業とは
2020/04/17
学習の定着率を上げる授業とは
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
今回は、塾の授業について考えてみたいと思います。
〈目次〉
1. 学習定着率(ラーニングピラミッド)について
2. 3つの授業タイプと定着率
(1)一方的に教えるだけの授業 (2)教えるだけでなく演習も行い、ある程度質問もできる授業
(3)会話式(ダイアログ)授業
3. まとめ
〈本文〉
1. 学習定着率(ラーニングピラミッド)について
学校の授業でも塾の授業でも、本当に授業の内容を習得しようとすれば、授業を受けるだけではいけません。場合によっては予習も必要ですし、何よりも復習が大切です。
しかし、授業自体も授業のやり方によって学習の定着率が変わってきます。
授業を受けるだけではほとんど効果のない授業もあれば、復習が必要ないということでは決してありませんが、授業を受けるだけでもそこそこの効果を得られる授業もあります。
学習定着率(ラーニングピラミッド)については、いろんなところで研究されいろんな考え方がありますが、大きく言えば、教師が一方的に教えるだけの生徒にとって受動的な授業ほど学習定着率が低く、生徒を主体的に学習させる授業ほど学習定着率が高いと言われています。
2. 3つの授業タイプと定着率
ここでは、わかりやすくするために、授業を大きく3つのタイプに分けて説明させていただきます。
あくまでも一般的で、かつ私の考えですが、参考にしていただければ幸いです。
(1)一方的に教えるだけの授業---定着率30%以下
教師が生徒に内容を一方的に教えるだけの授業です。教えたことの演習は宿題まかせで授業中には演習をほとんど行わず、授業中わからないことがあってもあまり質問できないというような場合です。
集団塾の半数以上がこのタイプに入るでしょう。また、個別指導塾でも同時に教える生徒が少ないだけで、実際にはこのタイプの授業をしているところがあります。
このタイプの授業がダメだというわけではありません。授業だけでは定着率が低いということです。
生徒にやる気があって授業を集中して受け、宿題や復習もきっちりやる場合は大きな効果が期待できるでしょう。ただし、何らかの形で、わからないことを質問できるシステムは必要だと思います。
(2)教えるだけでなく演習も行い、ある程度質問もできる授業---定着率30%から60%
内容は教師が一方的に教えますが、その後演習も授業中に行い、わからないことがあれば質問もできるというような授業です。
個別指導塾の多くがこのタイプだと思います。また、集団塾でも少人数制の場合は、このタイプの授業が増えているように思います。
授業中に演習を行うので、教師も生徒もできるようになったかを確認することができます。また、わからないことを質問できるので、一応は授業中に内容を一通りは完成することができます。後は、自分で復習をして固めていけばいいでしょう。
ただし、このタイプの授業には大事なポイントがあります。
1つは、演習の際、教師が、生徒が単に問題を解けるかどうかだけではなく、きちんと理解し良い方法で問題を解けているかまで見ているかどうかということです。
もう1つは、生徒が、わからないことを本当に質問できているかということです。遠慮して質問していない場合もあるし、自分でわかったつもりになってしまっている場合もあります。
(3)会話式(ダイアログ)授業---定着率60%から90%
授業だけでもできるだけできるようになってもらいたいというところから考え出されたのが会話式授業です。授業は教師と生徒の会話を重視して行われます。
内容を教える際にも教師が一方的に教えるのではなく、所々で生徒に質問することで本当に理解できているかを確認しながら説明します。また逆に、大事なポイントや自分の考えなどを生徒から教師に説明してもらうこともあります。
また、教師担任制で、生徒と教師の信頼関係を重視し、わからないことを気軽に質問できるようにします。
さらに、できるだけ小さな範囲に区切って学習内容を教え、すぐ後にその内容の演習をしてもらいます。演習の際も担当教師がしっかりと見守り、本当に理解できていて正しいやり方でできているかをチェックします。
個別指導塾でもこのタイプの授業をできている塾は少ないと思います。
ちなみに、トライプラス大野芝校の授業はこのタイプの授業(会話式授業)です。
もちろん復習が大切なことに変わりありませんが、できるだけ多くの人に授業だけでも高い効果があるようになっています。
3. まとめ
塾の授業には、「一方的に教えるだけの授業」「教えるだけでなく演習も行い、ある程度質問もできる授業」「会話式授業」があります。
授業だけでの学習定着率は、教師に一方的に教えられるだけというような受動的な授業ほど低く、積極的に教師と会話しながら行うというような主体的な授業ほど高くなります。
ただし、これはどの授業が良くどの授業が悪いというようなことではありません。
どのタイプの授業が自分に合っているのかを考えて、塾を選んでほしいと思います。
そして、どの授業の場合でも授業の復習は大切です。