共通テストの試行問題をやってみました(国語編)
2020/06/09
共通テストの試行問題をやってみました(国語編)
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
前回の英語(リーディング)に続き、国語の共通テスト試行問題もやってみましたので、感想などを紹介させていただきます。
まず、国語はセンター試験の80分から共通テストでは20分追加され100分になっています。しかし、記述式の現代文の大問が1問追加されています。「200点+記述式の評価」で評価されるということですが、具体的に各大学でどのように評価されるのかまだはっきりしていません。
第1問が記述式の現代文で、2つの文章を読み30字以下、40字以下、80字から120字の3つの記述をすることになります。問3には別の資料もあり、資料の説明を2つの文章から考えて書く問題になっています。答案の評価の仕方は、それぞれの問題に「正答の条件」というのがいくつかあり、それをいくつ満たしているかで4段階に評価されます。いわゆる「要素加点型」の採点方式で、細かな表現で減点されるようなこともあまりないとは思うのですが、やはり記述式問題の対策もある程度はやっておく必要があるように思います。
第2問は現代文で、資料Ⅰのポスター、資料Ⅱの著作権法の条文、そして文章を読んで答える問題です。文章の内容からポスターを埋めるなど、関連付けて解く問題が出ています。
第3問は現代文で、詩とエッセイを読んで答える問題です。第2問同様に関連付けて解く問題があり、詩とエッセイ両方の理解が必要です。
第4問は古文です。直接の文法問題はなくなっています。また、問5は生徒と教師の会話形式になっている問題です。「源氏物語」からの文章ですが、少し難しく、古文単語の知識がかなり必要です。
第5問は漢文です。漢文の文章のほかに短い書き下し分も付いています。問5は生徒3人の会話形式になっている問題ですが、それ以外はセンター試験とあまり変わっていないように思います。
全体的な感想ですが、まずは時間的に相当厳しいのではないかと思いました。本番のテストが試行問題通りになるかはわかりませんが、やる順番や時間配分をしっかり決めておく必要があると思います。また、現代文では、従来の読解力だけでなく、文章や資料の分析力、情報処理能力が必要です。
本番のテストがどこまで試行問題と近いものになるかはわかりませんが、共通テスト前には予想問題を数多く解き、対策しておく必要があると思います。