中学生の英語嫌いを解消する
2020/09/02
中学生の英語嫌いを解消する
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
実は私自身もそうだったのですが、英語が嫌いという中学生が多いです。
英語は、受験に最も役立つ教科だし、日常生活や社会に出てからも役立つし、やれば面白い所もいっぱいあります。
また、嫌いなことをやるというのは本当につらいことだし、やっても身につきにくいものです。
ですので、英語嫌いの中学生には何とか英語に対する見方を変えてほしいと思います。
今回のブログでは、中学生が英語嫌いになる原因と英語嫌いを解消する方法について考えてみたいと思います。
1. 「英語は暗記だけの教科だ」という思いをなくす
中学生の時、私が英語が嫌いだった一番の原因は、「英語は暗記だけの教科だ」と思っていたことです。
数学のようなきちんとしたルールがなく、英語は「犬=dog、猫=cat」のように決まっていることを覚えるだけのつまらないものだと思っていました。
しかし、高校生になって、受験のために英語をもっと頑張って勉強しようと思い、しっかりと文法を学ぶと、私の思いは一変しました。
「確かに単語レベルでは暗記するしかないものも多い。また、英語は言語なので例外もある。しかし、英語にもしっかりとしたルールがあるんだ。」と思いました。
そして、文法がわかってくると、単語さえ辞書で調べればいろんな英文が読めるようになり、だんだん英語が好きになっていきました。
現在、公立中学の英語教育では、文法の学習が中途半端で不十分です。英語の理解に最も大切な「品詞」や「文の要素」や「5つの文型」についても、しっかりと習うのは高校生になってからです。
「実際に役立つ英語を」という思いから文法よりも表現を重視し、また、「中学生に文法を細かく教えても、理解するのも大変だし、英語が嫌いになってしまう」と考えているのでしょう。
しかし、私はこういった考えに反対です。
文法をしっかり勉強することによって英語を論理的に理解することができ、「英語は理解できないもの、ただ覚えるもの」という思いから英語嫌いになることも防げます。
英語は単語がわからないとできないのは確かですが、急に単語だけスペルまで大量に覚えろと言われてもやる気が出ないのは当然のように思います。英語を理解し面白くなってくれば、自ずと英単語を覚えようという気持ちにもなってくるでしょう。
2. 英語への抵抗感、苦手意識をなくす
トライプラス大野芝校の中学生の英語の授業では、必ず教科書本文の音読練習をしています。
英語が好き、得意という生徒は音読が上手です。一方、英語が嫌い、苦手という生徒のほとんどはうまく音読をすることができません。
英語が嫌い⇒音読が苦手⇒いっそう英語が嫌いになる、という悪循環が起こっているのです。
そこで、文法的にも単語的にもはっきり理解していなくても、とにかくうまく音読できるように練習します。
そうすれば、音読が上手にできるようになるにつれて、何かとても英語ができるようになった感じが出てきます。
すると、英語への抵抗感や苦手意識がなくなってきて勉強意欲が出てくるのです。
正しい発音もわからないのに、英単語の意味やスペルを覚えようとする方も多いのではないでしょうか。
確かに最初の方の筆記試験だけならそれで乗り切れるかもしれません。
しかし、それでは単語を覚えにくいし、聞き取ることも正しく発音することもできないし、何より楽しくありません。
英語は発音がとても大切です。そして、単語を正しく発音できること、英文を正しく音読できることで、英語が体になじんでいくのだと思います。
3. 「英語なんか自分には必要ない」という思いをなくす
「生きていくのに絶対英語が必要か。英語ができないと人間として失格か。」と問われれば、答えはもちろんNoです。しかし、それなら中学生以降のほとんどの勉強も同じでしょう。
勉強にはいろんな意義があります。現代の日本人として必要な常識や能力を身に付けること。将来いろんな分野で活躍できるような土台となる知識や能力を身に付けること。勉強することによって脳が鍛えられ、いろんな考え方もできるようになるということ。受験のため。他にもいっぱいあると思います。
英語は言語、つまり、コミュニケーションのツールです。そして、今現在世界で最も通じる言語が英語です。「なんで日本語じゃないの」と言ってもしょうがありません。
英語は全ての人に絶対必要じゃないかもしれませんが、ほとんどの人には役に立ちます。そして、役に立てようと思えば、役に立てることがいくらでもあります。難しい数学や物理が役に立つケースや職業に比べて、英語が役立つケースや職業は圧倒的に多いと言えるでしょう。
数十年前までは、英語を話せることは、主に海外で仕事をする人だけに必要な能力でした。しかし、現在は違います。
私の友人は、日本の会社で、英語は話せるが日本語は話せない東南アジア出身の従業員を統括する仕事をしています。
また、私は先日、韓国の方と話をする機会がありましたが、お互いに相手の国の言葉がわからないということで、英語で話をしました。
グローバル化が進んだ現代では、このように英語が役立つケースや職業がいくらでもあります。
4. テンポよくバランスよくやっていく
野球の試合に出るのがとても好きな人がいるとします。多くの場合、せっかく試合に出るなら活躍したいと思うでしょう。そして、野球がうまくなるなるためには、試合に出るだけではなく、走り込みや球拾い、バッティング練習といった地道な練習が必要です。しかしだからといって、ひたすら球拾いばかりをやらされたらどうでしょうか。野球自体が嫌いになってしまう人も出てくるのではないでしょうか。
同じようなことが英語の勉強にも言えると思います。英単語の丸暗記だけをひたすらやらされれば、英語が嫌いになっても当然かもしれません。
英語の勉強をする時は、例えば、英語の教科書のプログラムごとに、
「まず文法を理解し修得する⇒本文の内容を理解する⇒何回も音読練習する⇒最後に覚えきれていない単語を覚える」
というような順番を守ってすることが大切です。
単語を先にまとめて覚えるという方法は、大学受験勉強にはいいですが、中学生にはおすすめできません。
単語はできるだけ教科書本文の中で、出てきた時に、文法の勉強や音読練習を通して覚えていくようにしましょう。