通信教育について
2020/09/18
通信教育について
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
学校以外の勉強方法の一つに通信教育があります。
小学生用から大学受験生用まであり、従来のやって送ると添削して返ってくるものに加え、最近ではタブレットを利用したものも流行っています。
今回は、通信教育について考えてみたいと思います。
1. 通信教育の長所
最初に通信教育のいい所について考えてみたいと思います。
通信教育の最大の長所はコストが低いことです。塾に通った場合、小学生でも数倍、高校生では5倍から10倍の費用が掛かるでしょう。そのため気軽に始めやすいという利点があります。
次に、小学生や中学生では、家で勉強する習慣を付けられるというメリットがあります。ただし、これは可能性があるというだけのことで、誰もがそうなれるということではありません。
また、小学生では、タブレットを使ってゲーム感覚で勉強できたり、頑張ってやればオマケをもらえたりなど、やる気を出しやすくなっているという所です。さらに、親子で勉強できるという点も人によってはいい所でしょう。
2. 通信教育の短所
次に通信教育の短所について考えてみたいと思います。
私が考える最大の短所は、自分のやりたいことができるわけではないという所です。これは集団塾でも同じだと思いますが、やる内容とレベルがあらかじめ決まっているということです。例えば、過去の範囲がわからない時、多少はさかのぼって勉強できるようにはなっていると思いますが、一から勉強することはできないでしょう。また、高校生用はともかく、小学生用と中学生用はレベルが全教科共通で2段階ぐらいしかありません。例えば、英語が得意で数学が苦手ならどうしたらいいのでしょうか。さらに、自分の苦手な所をもう一度勉強しようと思っても通信教育では対応できません。
次に、通信教育での勉強には限界があるということです。。まず、点数が良かったり正解したというだけでは本当に正しく理解しているかがわかりません。選択問題だとカンで正解しただけかもしれません。また、解説を読んだだけで理解できるかどうかも疑問です。特に中学校の高学年からの数学の難問題はそうでしょう。さらに、添削や質問サービスには限界やタイムラグがあるので、わからないことをすぐに納得できるまで聞くというようなことはできないでしょう。
3. 通信教育の利用
通信教育の利用に関して私が思うことを低年齢(小学生から中学低学年まで)と高年齢(中学高学年以降)に分けて書かせていただきます。
a. 低年齢
小学生は付録やタブレットのゲームが目的で通信教育を始めたいと言うことがあるので注意してください。
また、小学生の時から積極的に勉強できる人はごくわずかなので、小学生の場合は親が一緒にするのが基本だと考えてください。「毎日〇分やりなさい」、「今日はここまでやりなさい」という指示だけでは続けていき成果を得られるのは難しいかと思います。
b. 高年齢
自分から積極的に勉強できる人であれば、勉強の軸として通信教育をやるのは悪いことではないと思います。ただし、通信教育には限界があるので、わからないことを質問したり自分の苦手な所を勉強するために、個別指導塾を利用するのがいいと思います。
4. まとめ
コストから言えば一番お手軽な通信教育ですが、実際には最も敷居の高い勉強方法だと言えるでしょう。いくら安くてもきちんと続けていき成果が得られないと意味がないですし、そのためには自分から積極的に学習に励む必要があるからです。多くの人が通信教育を利用していますが、ちゃんとできている人は全体の1割以下かもしれません。もし始める場合は、最小限の内容で最短期コースから始めることをおすすめします。
小学生の場合は、保護者様が一緒にやってあげる必要があると思います。それができない場合は塾に通わせる方がいいでしょう。
中学生、高校生の場合は、モチベーションが高ければ通信教育も悪くないですが、その場合は個別指導塾との併用をおすすめします。通信教育だけで勉強するのには限界があります。