英語の暗唱しませんか!

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英語の暗唱しませんか!

2020/12/11

英語の暗唱しませんか!

堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。

今回は、英語の暗唱をやってみませんかという提案です。

なかなか大変だとは思いますが、できた時の達成感は大きいですし、英語学習にとって非常にためになることも多いので、このブログを参考にしていただいてチャレンジしていただければ嬉しいです。

1. 英語の暗唱の意義

トライプラス大野芝校の三国丘高校のある生徒は、中学生の時は定期テスト前には英語の教科書本文は全て暗唱できるようにしていたと言っていました。また、私自身も高校3年生の夏休みに、大学受験のために英文を20個ほど暗唱できるようにしたのを覚えています。

英語の暗唱は英語学習にとても有効です。

(1)1つは、英語を暗唱するまでの過程で身につくことがあるからです。

英文を覚えると言っても、ただわけもわからず丸覚えするというのではありません。単語や熟語、発音、文法や文構造も理解したうえで、正しい日本語訳もできなければなりません。つまり、英語を暗唱する準備としてこれらをしっかり確認することになります。また、暗唱できるようにする過程の中で、和訳、英訳、英文を読む練習を繰り返しすることになります。つまり、暗唱を通してこれらの能力が鍛えられるということです。

さらに、英語暗唱の練習は「速読」の練習にもなります。「速読」とは、英文をある程度の単語のかたまりごとに前から和訳せずに英語のまま情報をとらえていくという読み方のことです。これができると英文を読むスピードが大きく上がります。また、リスニング力も飛躍的にアップします。

(2)もう1つは、暗唱できる英文があることで、役立つことがあることです。

覚えている英文があると、よく似た文構造の穴埋め問題、並び替え問題、英作問題などが一発でできるようになります。たとえ細かい文法事項を覚えていなかったとしてもです。そして、動詞の語法や前置詞なども自然に感覚的に身についていくでしょう。(ある程度以上の数の英文を暗唱できるようになる必要があるかもしれませんが)

これは英語学習にとって非常に大きなことです。いろんなテストに役立つことはもちろん、将来英語で会話しようという時にもきっと役立つでしょう。

2. 英語の暗唱の仕方

「ここはにほんです」という言葉は簡単に覚えられても、「でほこすんにはこ」は覚えにくいでしょう。つまり、意味があり理解できるものの方が覚えやすいということです。また、わけがわからないものを丸覚えできたとしても、ほとんど意味がないでしょう。

ここでは、「英語の暗唱の意義」が活かせる、つまり、覚える過程を通しても覚えた後も英語学習に役に立つ方法で、かつ最も簡単に早くできる英語の暗唱の仕方を紹介させていただきます。私の考えた方法ですが、参考にしていただければ幸いです。

(1)まず、暗唱したい英文を意味のかたまりを考えて大体の長さで区切ります。

  あまり神経質にならずに大体で結構です。自分が覚えやすいように区切ってください。

(2)次に、区切りに沿って英文を和訳できるようにしましょう。

  最初はゆっくり考えながらでもいいですが、止まらずにすらっと連続して言えるまで練習してください。

(3)次に、区切りに沿って日本語訳を英訳できるようにしましょう。

  和訳の時と同じで、一瞬で次々言えるようになるまで練習してください。

(4)最後に、英語で暗唱できるようにしましょう

  (3)までを通して英文や日本語訳をかなり覚えているので意外と簡単にできるようになると思います。

3. 英文の例

よりイメージしやすいように英文の例を挙げておきます。例の英文は中学2年生の教科書から抜粋したものです。

教科書本文はその学年が覚えたい単語や文法がいっぱい使われているので、中学生にとっても高校生にとっても暗唱するのに最適な英文だと思います。また、大学受験のためであれば専用のテキストがあると思うのでそちらを使うのもいいと思います。(私が受験生の時は駿台から出ていました)

〈英文〉

①Today, Japan and Turkey ②share a very strong friendship.

③When a big earthquake hit Turkey ④on August 17, 1999, 

⑤Japanese people went there ⑥to help.

⑦People in Wakayama also sent ⑧food, medicine, and other necessary things

⑨to help the Turkish people.

⑩Then, on March 11, 2011, ⑪the Great East Japan Earthquake happened.

⑫This time, Turkish people came ⑬to help the Japanese.

⑭If we keep up these efforts, ⑮our world will be a better place.

⑯A little help for others ⑰goes a long way.

〈日本語訳〉

①今日、日本とトルコは  

②とても強い友好関係を共有している

③ある大きな地震がトルコを打った時  

④1999年の8月17日に

⑤日本の人々はそこに行った  

⑥助けるために

⑦和歌山の人々はまた送った  

⑧食べ物、薬、そして他の必要なものを

⑨トルコの人々を助けるために  

⑩その後、2011年の3月11日に

⑪東日本大震災が起きた  

⑫この時、トルコの人々は来た

⑬日本人を助けるために

⑭もし私たちがこれらの努力を続ければ

⑮私たちの世界はより良い場所になるだろう

⑯他への小さな助けが

⑰大いに役立つ 

4. あとがき

今回は英語の暗唱について書かせていただきました。

英語の暗唱は今はあまり聞きませんが、私が学生の頃(もう30年以上前)には結構している方も多かったような気がします。しかし、今でも「動詞の語法や熟語は例文で覚えるべきだ」と言っている先生はいらっしゃいます(若い先生の中にも)。そうすると、独立した例文を多数覚えていくよりも、いろんな内容が含まれている文章を暗唱する方が効率がいいように思います。

どちらにしても、英語の暗唱は英語学習にとても役立つことだし、やったことがない方はぜひ一度やってみてほしいと思います。本当に達成感が得られるし、やってみれば意外と楽しいかもしれません。