英語、文法用語は覚える必要があるの?
2021/01/16
英語、文法用語は覚える必要があるの?
堺市の塾トライプラス大野芝校は、小学生、中学生、高校生対象の堺市中区にある個別指導塾です。
英語学習の基礎知識(インプット)は、単語、発音、文法の3つです。どれが欠けても英語を理解できません。「読む、聞く、書く、話す」といった英語の全ての技能(アウトプット)に必要です。
しかし、現在の日本の英語公教育では、文法が軽視されているように思います。今まで文法に費やしていた時間を削ってアウトプットに充てようという教育改革が進んでいます。
英語教育に関しては、いろんな考え方があるでしょう。「難しい英文なんか読めなくても、簡単な英会話ができる方がいいんだ」という考えも気持ちはわかります。
しかし私は、文法の理解なしの丸覚え形式の英会話型英語学習には反対です。なぜなら、最初は楽しいかもしれないがやればやるほどつまらなくなっていくし、少し難しくなってくるとすぐに限界がきてわからなくなってしまうからです。
英語がほとんどわからない方が海外旅行に行くために3か月だけ英語の勉強をするというなら英会話の学習がいいでしょう。あいさつ程度の英会話だけなら文法の勉強もほとんど必要ないと思います。しかし、同じ英会話でも、相手が話しているいろんな内容を理解し自分の思っているいろんな内容を伝えるためにはしっかりとした英語学習が必要であり、文法の理解も欠かせません。
そこで今回のテーマですが、文法を理解するためには文法用語を覚える必要があるでしょうか。例えば、「副詞」「感嘆文」「現在完了進行形」「第5文型」「不定詞の副詞的用法の結果」「独立分詞構文」というような言葉を覚える必要があるでしょうか。
答えはYesです。
文法を正しく深く理解するためには、文法用語を正しく理解し暗記する必要があります。英語を深いレベルまでできるようにしようと思えばそれだけ深い文法理解が必要であり、深い文法理解のためには文法用語が必要不可欠だということです。
中学生、高校生の皆さん、「文法なんかわからなくても英語はできる」「テストに出ないんだから文法用語なんか覚える必要ない」と思わないでください。
英語がよくできる方の中には「文法なんかそんなに必要ないよ」という方もいますし、「ネイティブ(英語が母国語の人)は文法なんかそんなに勉強しないよ」という意見もよく聞きます。しかし、それは誤解です。そういった方は、長い期間を通して、私たちが普通に勉強する何倍、何十倍と英語に接することにより自ずから文法を理解しているのです。また、そういう方であっても、より難解な英語を理解しようと思えば、文法の勉強が必要になるのです。
最初は難しかったり、邪魔くさいと思うかもしれませんが、ぜひ文法の勉強をしっかりやってほしいと思います。文法をよくわかっているほうが、英語がずっと理解でき楽しく勉強できるようになるでしょう。